色々な方面から経営者と働く人の問題を耳にします。

これらの問題点には大きく共通している点があります。それは「コミュニケーション不足」です。

例えば、新規プロジェクトを開始する場合。

経営者は経営セミナーなどで貪欲に知識を吸収しています。これ自体は本当に素晴らしいことです。そして、セミナーが終わった後に、テンションが高い状態で会社に行き「うちの会社はこれをやるぞ!」と従業員に伝えます。従業員は、「それはいい!やりましょう!」とすぐに反応をするのでしょうか?

多くの従業員は、「え?なんで?何のため?面倒くさそうだな」と思います。もちろん「やるぞ!」とすぐ反応してくれる人もいるでしょう・・・少なそうですが。

このような状態を回避するために、常日頃からコミュニケーションをしておくことが必要です。

例えば、「会社は今後どのような方向に向かうのか?」「そのために何が必要なのか?」「必要なことを得るためにセミナーに参加をすること」「参加した結果を共有し、意見を集めること」などです。

これをすることによって従業員は、「だから社長はこのような動きをしているのか」と理解ができます。

「でも、新規プロジェクトなんかは共有しても反対されることもあるのでは?」

その通りです。反対されることはあるでしょう。新規プロジェクトだけではなく多くのことに対して、従業員は反対してくるかもしれません。しかし、その場合「このような理由があるからこのプロジェクトは進めていきます」と伝えればいいのです。弊社ではそのようなスタイルをとっています。

大事なのは情報を共有しコミュニケーションをとることです。従業員の意見を全て反映させてないといけないわけではありません。もちろん押し切って進めるためには、相応の理由や志が必要になるので、経営者側も面倒だと思わずにコミュニケーションをとるようにしましょう。

ちなみに弊社では、毎月の経営陣と店長の会議、店舗での会議を行っております。また必要に応じて、全社会議・経営者が現場の一人ひとりと話をする、ヒアリングをすることを行っています。

結局は、どれだけ話し合いができたのかが人間同士の根幹になるのではないでしょうか?